そうだ、京都へいこう。で行けちゃう距離在住の筆者( .@azusagut )です。
今回は、古都京都発祥の京焼についての解説です。
よく、「京焼」「清水焼」だったり、「京焼・清水焼」とひとくくりにされていて、何が違うの?
と疑問に持たれる方もいるかもしれません。
本記事では、京焼の
- 歴史
- 特徴
- 資料館・美術館
- 陶器市
についてさくっと解説していきます。
他のやきものについては↓コチラから。
京焼の歴史
そもそもの起源は平安時代まで遡りますが、江戸初期にかけてお茶の発展を背景に、
東山山麓地域で作られたものを「古清水(こきよみず)」と呼びました。
この「古清水」が「京焼」のルーツです。
現代では京都で作られるものを広く、「京焼・清水焼」と呼びますが、
清水寺の参道である五条坂で作られたものを「清水焼」と呼び、
それら以前に作られたものを「古清水」と呼んで区別をしています。
現代では「京焼」=「清水焼」という認識のようですね
そんな京焼は17世紀に仁清(にんせい)や乾山(けんざん)ら偉人の功績もあり、
19世紀には頴川(えいせん)が磁器の焼成に成功したことによってますます発展することとなりました。
しかし、幕末から明治維新にかけ東京遷都に伴い、茶器の需要が減少。
廃業に追い込まれる職人が後を絶ちませんでした。
そこで、京焼の職人たちは幻とも言われる「京薩摩」という豪華絢爛な色絵磁器を作成したり、
欧米の日本趣味に焦点を当て、海外輸出を計るなどをして生き残りを図りました。
その甲斐あって現代でも「京焼」が楽しめているのです。
京焼の発展に尽力した偉人達
野々村仁清(ののむらにんせい)
京焼のみならず全国に影響を与えたともいわれる。色絵陶器は端正かつ艶やか。
尾形乾山(おがたけんざん)
水墨の「わびさび」から、大胆な絵付けまで数多くの絵付けを残した。絵画と焼き物を融合させた全く新しいうつわを造った。
京焼の特徴
京焼は特定の様式や技法はありません。
というのは、京都はもともとヒト・モノがおおく出入りする場所。
日本全国から優れた職人、材料が集う街であったことからが理由です。
それは現代でも変わらず京都では常に新しい風が吹き、「京焼・清水焼」が造られているのです。
京焼の美術館
京焼を見たいな、という方には下記がおすすめです。
京都陶磁器会館
作品の展示はもちろん、販売も行っています。
京焼の陶器市
京焼は年に2回ほど陶器市が開催されています。
五条坂陶器まつり
8月ごろ開催。
清水焼の郷まつり
毎年10月下旬ごろ開催。多くの京焼を見られ、購入ができますよ。
京焼のまとめ
本記事では、「【さくっと解説】京焼の歴史や特徴ってなんだろう?清水焼との違いは何?」について書きました。
お茶の発展とともに生まれた京焼。
優美なたたずまいから、わびさびのあるうつわまで、実に表情豊かな京焼。
京都へお越しの際は焼き物もいっしょに、みてみてください
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