学生時代はドイツ語専攻してました。こんにちは、筆者( .@azusagut )です。
ワールドカップの予選の組み合わせもきまり、
ドイツ、スペインといった強豪ぞろいのグループになってしまいましたね…。
ドイツ、スペインと試合ができる機会は少ないので個人的には嬉しいのですが…
そんなドイツですが、よく飲まれているものが3種類あるんです。それが、何かご存じでしょうか?
それは、ビール、水、そしてコーヒーです。
ビールは想像しやすいですが、実はドイツ人は根っからのコーヒー党。
ドイツでの年間コーヒー消費量は世界第3位なんです。(ちなみに、ビールも3位)
他のヨーロッパに比べ、消費量は7倍近く差ができるほど、彼らはコーヒーを飲むんです。
本記事では、
- ドイツにおけるコーヒーの歴史
- ドイツのコーヒーこぼれ話
について書きました。
コーヒー党のドイツ人について、さくっと解説です
ドイツにおけるコーヒーの歴史と今
そもそも、コーヒーがヨーロッパにもたらされたのは、
17世紀オスマントルコがヨーロッパ侵略がきっかけです。
ヨーロッパの歴史はイスラムとの戦いでもありました
当初コーヒーは邪教の飲み物として扱われてしまいましたが、
その味に気付いた時の教皇がコーヒーに洗礼を受けさせ、一般的な飲み物になった、
という伝説があるとかないとか。
やがてコーヒーはヨーロッパ各国の植民地に伝播、世界中に広がっていったのです。
そんな中、ドイツ(厳密にいえば当時ドイツという国家はありませんが、便宜上)
にコーヒーが初めてもたらされたのは1668年。
ハンブルクという貿易の街にイギリス人が持ち込んだのが始まりだそうです。
その後コーヒーはドイツ国内で広がってゆき、1712年ベルリンにもカフェができるほどでした。
18世紀にもなればコーヒーは一般家庭にも広がりを見せ、ドイツのコーヒー文化ができあがりました。
こうしてコーヒーは王家、貴族のみならず民衆にとっても生活に密着したものになりました。
しかし時のプロイセン王フリードリヒ大王はなんと、1777年に「コーヒー禁止令」なるものを発令しました。
というのも、当時のヨーロッパは戦争続き。
ただでさえ戦争にお金がかかってしまうのに、
ドイツはコーヒー豆を輸入に頼っており、貨幣がどんどん海外へ流出してしまいました。
(当時のドイツは植民地を持っておらず、コーヒー豆は輸入するしかありませんでした)
貨幣流出を防ぐため、大王はコーヒーに重税をかけ、コーヒーではなくビールを飲むよう奨励をしました。
(国内のビール生産量が減ってしまったため)
他にも
医者にはコーヒーの有害性を訴えるように命令、
女性がコーヒーを飲むと体調が悪くなると言わせたり、
本人も「朝はコーヒーで目覚めるより、ビールで目覚めるほうがよい」
といった発言も残しています。(結構大王めちゃくちゃ言いますね…)
この時、庶民の間では代用コーヒーが広まったそうですが、
長い年月をかけ、ドイツ国内でもコーヒーがまた飲めるようになり、
「朝食と一緒にコーヒー」というスタイルが確立されました。
どんな家庭でもある家電
そんなコーヒー好きのドイツ人。どんな家庭でもだいたいある、
という家電があります。それはコーヒーメーカー。
しかも、人によってはなんと職場にマイコーヒーメーカーを持っていく強者もいるそう。
こだわりが強いドイツ人ですが、そのコーヒーへの情熱はすさまじいですね。
(筆者の大学時代、確かにドイツ人教授の部屋にコーヒーメーカーがありました…)
夫への愛から生まれたあのメーカー
今や世界で一般的になったペーパードリップ。
その誕生前は、布や金属で抽出を行っていましたが、
手間がかかる、不衛生、粉がカップに入る、などマイナスの面が目立ってしまいました。
そこで、ドレスデンに住むメリタ・ベンツという女性が
「もっと手軽にコーヒーを淹れ、夫に飲ませたい」という思いからペーパードリップを考案。
ペーパードリップのおかげで、
毎回使い捨てればよい、ろ紙が雑味を吸う、粉が落ちない
と今まで抱えていた問題を一挙に解決。
ちいさなアパートの一室で、夫への愛から生まれたアイデアは
瞬く間に、ドイツ全国に伝わり、1908年には会社を建てるに至ります。
今我々が気軽にコーヒーを楽しめるのは、こうした経緯が実はあったのです
ドイツのみものまとめ
本記事では「【さくっと解説】ビールじゃない?ドイツでよく飲まれる飲み物って?」について書きました。
ほかにもドイツではハーブティーが実は有名だったりします。
なんでも食べて飲める環境がある日本だからこそ、
その歴史背景を知って、より楽しんでみてはいかがでしょうか。
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