【さくっと解説】ビール発祥の地や起源や歴史についてVol.2|近代から現代

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飲み会では最初から最後までビールな筆者( .@azusagut )です。

本記事は下記記事の続きです。よろしければ合わせてご覧ください。

さて、前回でビールの発祥地、起源について

そして中世時代までのビールの歴史についてお話ししました。

本記事では、

  • 近代から現代までにかけての歴史
  • ビール造りの新たな発明品たち

についてさくっとお話ししていきます。

目次

産業革命はビール革命


機械化の波はビール造りのも大きな影響を与えます。

18世紀後半になると、イギリスで産業革命が始まりました。

エネルギー改革、社会構造改革でもあった産業革命により、ビール造りにも影響がありました。

それは、投資家の参入です。

今までビールは農園、修道院、各家庭(家族経営)とビール造りの場は移り変わりましたが、

安い労働力と新たなエネルギーのおかげで、工場にその場所を移すことになります。

機械化も進んだこともあって、ビールは大量生産が可能に。

例えば、1886年には黒ビールの代名詞ギネス年間1億8,600万リットルの生産を誇るほどでした。

知らない人は多分いない、ビールですね。

これら大量のビールは国内消費にとどまらず、海を渡り、世界中にわたりました。

この際大活躍したのが、鉄道などのインフラです。

鉄道の発明により、短い時間でも大量に物資を運べるようになった時代。

ヒトもビールも簡単に移動できる時代になりました。

ビールもその例外ではなく急速にビールは広がりを見せたのです。

これら輝かしい発展の裏には、ビール造りに新たな発見、発明があったことを忘れてはなりません。

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ビール造りの新たな発明品たち

中世時代まで、酵母、発酵のメカニズムははっきりとわからず、安定したビール造りは難しい状況でした。

また、樽詰めだったビールは重く、大陸内での持ち運びは大変不便なものでした。

酵母の存在は知りつつ、メカニズムまではわかりませんでした。

しかし、温度計、比重計の発明科学の発展により、酵母の解明水質研究が進んだこと、

そして冷却装置の発明がビール造りを大きく飛躍させました。

比重計…麦汁中の糖度を計る道具

更には19世紀、機械栓王冠の発明により、今までコルク詰めだったボトリングも簡素化されました。

これが機械栓。ときどき見かけますね。

20世紀までにはだいたい今と変わらない形にビールはなったんですね。

ちなみに缶ビールは1935年にアメリカで発明されました。

ちなみに、機械栓、王冠もアメリカの発明品なんですよ…!

うーん、おなかの減る写真…。ビール合うこと間違いなし。

そりゃ、いろいろ生まれるわけです。

あとは、国土が広すぎるため持ち運びの工夫に迫られたのもあると思います。

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不遇と逆襲の20世紀

すっかり大工場での大量生産が一般的になったビール業界ですが

人、原材料が安定していたからのこと。

2つの大戦期、ビール業界は不遇の年を迎えます。(ビールに限った話じゃないですが…)

国によっては、禁酒法の制定によるあおりを受け多くの醸造所が廃業。

それにより、大企業のみが生き残りビールの多様性が喪失

労働者の離散や原料の調達困難により、運営が難航し、廃業に追い込まれる醸造所。

特に小さい醸造所は、弱肉強食の世界で生き残れず、姿を消すこととなりました。

その結果、大企業が席巻することとなり、味の多様性は失われ、

標準化された味が一般化する事態となってしまいました。

しかし、近年は小さい醸造所も大きく盛り返しを見ています。

それは「クラフトビール」の誕生です。

クラフトビール人気の火付け役はアメリカです。

1980年代、90しかなかった醸造所は300と増え、

2000年に1,500、2010年には1,800

更に2016年には5,300、2019年では7,400以上と急激にその数を増やしています。

まさにビールの洪水。ビールブームはまだまだ続きそう。

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日本で手に入るアメリカのクラフトビールの一例。なんと、日本向けに作ったそうですよ!

日本においても、1994年(平成6年)にビール醸造免許が変わったこと、

(今まで最低製造数量が年間2,000klと、大企業でもないと基準が満たせなかった)

2018年(平成30年)には酒造法改正により、ビールに使用できる原材料が拡大、

そしてアメリカのクラフトビール人気が後押しし、

日本でも小規模な醸造所でもクラフトビールが造れる環境が整い

今やコンビニやスーパーでも定番のビールにまでなりました。


もはやおなじみのよなよなエール。長野にあるヤッホーブルーイングさんが製造しています。

と、いった具合にまたビール業界も大きな賑わいを見せています。

大企業もクラフトビール造りに参入していますが、今後の展開に期待ですね。


KIRINのスプリングバレー。
こってりとした味わい、深い余韻が特徴です。

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まとめ

本記事では「【さくっと解説】ビール発祥の地や起源や歴史についてVol.2|近代から現代」についてかきました。

今後ますますビール業界はその様を変容させていくことでしょう。

とはいえ、日本も実は独特なビールがたくさん。(厳密に言えばビールではありませんが…)

それこそ、発泡酒と第三のビールです。

これは日本が生んだ独特のお酒です。

これに関しては、次回お話ししたいと思います。

書きました!↓
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